黄砂と7ドル50

昨日は黄砂がすごかった
僕は自転車で走るときジンベイザメみたいに口を開けてしまう癖があるので
朝スタジオに着いたときには口の中がネトネトザラザラになっていた
黄砂は黄土高原やゴビやタクラマカンの砂漠の方からも飛んでくるらしいので
シルクロード華やかなりし頃の塵や何かも混じってるのかもと思うと
それはそれで多少のロマンも感じるけれど
現在もなおチベットを不法占拠しているバカ達のフケや爪の垢も混じってるかもと思うと
気持ち悪く腹も立ってくる


しかしまた中国はすごい国でもある
「Peking - Guangzhou $7.50 round trip. Bring your own meal.」
北京-広州空の旅がたったの7ドル50
ただ食べるものは各自持参しなければならないのだ
すなわち客室乗務員によるお飲物やお食事のサービスはございませんと云うわけ
さらに客席もない
シートがないからシートベルトもない
信じられない事だけどこの飛行機は旅客機ではなく貨物なんだな
だから人も荷物と同じなんだな
快適性とか安全性とか難しいこと云う人はいないのだな
もしかしたら乗客の中には山羊を連れて乗ってくる人がいるかも知れない
お腹が減った時その乳を搾って飲むために
またその隣ではカセットコンロを取り出して中華鍋で料理を始める家族もいるかも知れない
メェーメェーという鳴き声と料理の煙が満ちた機内なのだな
蓋し中国はすごい国だな



かつて太平洋戦争に負けた日本人はアメリカ人の暮らしぶりを知って
あんな国と戦争やって勝てるわけがないと思ったそうだが
それと全く反対の理由で現在の中国と争っても勝てるわけがないと
ふと思う

黄砂なんて何でもないさ