夢の話

蒸し暑い夏の午後のようだった。
場所は何処かの歩行者天国のようだった。
人混みの上にサーフボードの前半分くらいがポコンと突き出て動いている。
不思議に思って見ていると、
背中にサーフボードを背負って歩いている小柄な女がいた。
目が合うとニヤニヤ笑いながらこっちへ歩いて来る。
真っ白く化粧しているせいで大きな顔が更に大きく見えた。
女から離れようと歩き出し大通りから外れて横道に入る。
人通りも疎らな寂しい道だった。
暫く歩いてふと振り返るとあの女が僕の直ぐ後ろに立っていた。
大きな顔がヌラヌラと光っていた。